こんにちは!illionです!
更新が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。サークルを設立してから毎日プラネタリウムの作成に励み、兼ねてからの願いであった小金井祭で展示を行うことが出来ました。完成した時にはメンバーのみんなで歓声を上げ、喜びを分かち合ったものです。
さて、私たちがプラネタリウムを作成するまでには様々な苦難や葛藤がありました。
まず始めに、プラネタリウムの投影機の部分についてですが、投影機と言っても様々な種類があります。私たちが試みたのが『ピンホール式投影機』というものです。ピンホール式投影機とは、素材に穴をあけて中から光を通す仕組みの投影機です。今回はリスフィルムという特殊なフィルムにデータで作成した星座のデータを転写し、それを組み合わせて投影機を作成しようと。昨年はピンホール式投影機にボウルを用いたのですが、それだと穴をあける作業がどうしても手作業になってしまうので、少なからず星の位置に誤差が生じてしまいます。なので、今年は去年よりも正確に星を映し出したいという思いから、フィルム式投影機の製作を目指しました。
しかし、初めての挑戦ということもあり、私たちの前には様々な壁が立ちはだかっていました。まず、1つ目の壁は星座のデータをフィルムに上手く転写出来ないということです。そもそもフィルム式投影機を作るためには、星座のデータを直接リスフィルムに転写するのではなく、星座のデータを一旦ohpフィルムに転写して、そのohpフィルムをリスフィルムに現像する、という工程をたどらなければいけません。ですが、星座のデータをohpフィルムに上手く印刷できなかったためその次の工程まで進めなかったのです。そして2つ目の壁は、仮に次の工程に進んだとしてもリスフィルムが国内で手に入れることがとても難しいため、ohpフィルムをリスフィルムに現像することが出来ないということです。リスフィルムを調べていたところ、国内での生産が何年か前に終了してしまったようで、どこに問い合わせをしても無いとのことでした。そして、3つ目の壁は仮にリスフィルムが見つかったとしても、現像するために必要な液体を取り寄せることが困難であったというものです。ここまで来ると、さすがにフィルム式投影機の作成は厳しいのではないかという判断に至り、昨年と同様『ピンホール式投影機』を作成することにしました。ですが、昨年の出来をどうしても越えたい、というより越えなければならない、とメンバー一同心に決めてましたので前回適当だった穴の大きさを、しっかりと1等星から5等星まで決めて穴をあけました。また、光源に関してはプラネタリウム専用の豆電球である『EX電球』というものを使用しました。(プラネタリウム専用というのは普通の豆電球に比べてフィラメントが小さくなっています。そのため光がぼやけたり二重になったりすることを防ぐことが可能です。)そして、前回は出来なかった投影機の回転も試みました。結果としては、手動という形になってしまいましたが回すことはできたため、来年はモーターなどを駆使して自動で回転させてほしいと願ってます。投影機としては以上です。
次に、プラネタリウムのドームですが、昨年はスーパーからもらってきた段ボールをピザのように切り、それをつなぎ合わせて半円を作成したのですが、スーパーでもらった段ボールであったため、そもそもペチャンコであり、誰がどう見ても『自立しないだろ…』という感じでした。(そもそも、ドームになる段ボールがコンパクトに収納できる、という時点で無理だと気付くべきでした。)なので、今年は素材をしっかりしようということで、まず段ボールを購入しました。そして組み方ですが、まず段ボールを三角形に切り、それらを用いて五角形と六角形を作成しました。次に作成した五角形と六角形をサッカーボールのような形に組み合わせてドームを作成しました。イメージがつかめない方は実際に画像を見ていただければお分かりいただけると思います。実際に組み立ててみたところ、しっかりと自立した上になかなか頑丈であったため、私たちも思わず歓声を上げてしまいました。
このプラネタリウムで学祭に挑みました。会場に来て下さったお客様方に『凄いね!』『頑張ったね!』と言われた時は嬉しさとともに、達成感でいっぱいでした。また、昨年も来て下さった方々には『去年より良くなった』などのお言葉をいただき、頑張った甲斐があったなとメンバーで喜びました。
まだまだ改善点などは多く存在し、今回の学際も通過点にしかすぎません。今後のillionの更なるプラネタリウムの発展に乞うご期待!!!
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